アルファロメオ・4Cはイタリアの自動車メーカーであるアルファロメオが製造・販売しているミッドシップのスポーツカーである。
カーボンを用いた軽量ボディーに専用設計のシャーシ、直4ターボエンジンというスペックで、同社初の量販市販車だ。
手の届くスーパーカー
アフォーダブル・スーパーカー(手の届くスーパーカー)をうたうアルファロメオ・4C。
フルカーボンモノコックを採用し、最高時速258km/h、静止から100km/hの加速が4.5秒という動力性能というスペックはスーパーカー級に違いない。
このスペックにも関わらず価格は800万円台。半分以下の予算で手に入れられるスーパーカーといっていいだろう。
日本では2014年7月1日に販売され、2015年11月にはルーフをソフトトップにしたオープンカー仕様の「4Cスパイダー」が追加発売されている。
最大出力240psを発生する1.7リッター直4ターボエンジンは、最高回転数を高めるべく、クランクシャフトに8つのカウンターウェイトが取り付けられている。
他の高級スポーツカーと比較した場合、物足りないと感じるかもしれないが、軽量化が図られているので加速は鋭い。
100km/hから停止するまで35mの距離しか必要としない強力なストッピングパワーで、コーナリングは十分満足できるだろう。アルミブロックを採用し、軽量化も図っている。
ダイレクトでレスポンシブで素直なのでただ走らせるだけでも楽しめるはずだ。
アルファロメオ・4Cのインテリア
インテリアのデザインは、ドライバー重視のコンセプトを限界まで推し進めたとされている。
アルファロメオ・4Cのトランスミッションはデュアル・クラッチ式の6段ATのみ。センターコンソールには、ウインドウ開閉スイッチやシフトポジション、走行モードのスイッチが並ぶ。
メーターは液晶表示で、左右の枠外には、各種の警告灯がレイアウトされている。
シートの仕様は全部で4種類。いずれもホールド性を重視したハイバックタイプで、ヘッドレストにアルファロメオのエンブレムが刺繍されている。
キャビンは十分な広さがあり、助手席も乗り心地がいい。
気になる点は後方視界の悪さ。ミッドシップなので、真後の視界が見づらいのは仕方ないところだが、実用上、気をつけたいのが右斜め後ろの視界の悪さだ。
角度の浅いY字合流だと、右ドアミラーでの視認ができないことがある。後方の視認性を高める対策をしておきたい。