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  3. ポルシェがカーボンファイバー製ホイールを採用
カーボンファイバー

2017年にポルシェが世界の自動車メーカーとしては初となるブレイデッドカーボンファイバーホイールを採用した。
このホイールは標準仕様のアルミホイールに比べて、20%軽量化が図られており、約8.5kg軽くなっている。
強度も20%アップしているのも特徴だ。

カーボンホイールの特徴

アルミホイールに比べて軽量化と強度アップを両立している。まさに一石二鳥の素材だ。
軽量化だけだとマグネシウムはあるが、加工が難しく腐食に弱いというウィークポイントがある。

ポルシェの場合、外部からではなく自社製造を行っている。
ブレイデッドカーボンファイバーホイールは、ホイールセンター部が200以上の部品を手作業で組み立てている。
リムベースはカーボンファイバーを網組む専用のマシーンが使用されている。

カーボンホイールのメリット

軽量化と強度アップによりハンドリング性能の向上と燃費性能の向上にメリットがある。
他にはバネ下重量を抑えることで、タイヤのバタつきを抑え安定した走行性能が得られる。
さらにブレーキ性能も向上。スポーツカーに求められる素材といえるだろう。

カーボンホイールのデメリット

最大のデメリットは加工の難しさ。そのため、製造できるメーカーが限られており、コストが高くなっている。

カーボンホイールの安全性

カーボンは新しい素材のため、安全性に不安があるかもしれない。
実際にバイクでは初期に採用されたカーボンホイールが割れてしまう不具合があった。
しかし、自転車がフレームやホイールなど、いち早くカーボンファイバーを採用しているため、大きな問題はないだろう。

ホイール以外のカーボンファイバーのパーツ

ボンネットを採用しているパターンが見られる。効果としては軽量化による旋回性能の向上。
ボンネットをカーボンにすることで遠心力を小さくすることができるからだ。

サビや腐食せず、軽量化で高剛性を実現しているカーボンホイールは今後需要が大きくなっていくだろう。